痛みを感じやすい人、感じにくい人…健康状態

では、痛みを感じやすい人は健康で、

痛みを感じにくい鈍感な人は不健康なのでしょうか?

程度は説明しにくいのですが、

ほんの少し鈍感気味が一番健康だと思います。

以前、人の体は亢進状態を抑制する機能が備わっている話をしましたが、

痛みに対しても痛くないように、感覚をあえて鈍くコントロールする機能があります。

(極端にわかり易い例ですと、スポーツ選手が試合中に骨折しているのに、試合が終わってから痛みを感じるようなものが、とても軽度に日常生活にも起こっているということです)

アチラコチラに痛みがあると日常生活に関わります。

痛みを感じなくする機能は正常な機能です。

ところが、あまり痛みを感じない状態ですと、その損傷部の状態が悪化してしまい、本来の機能(足ならば、立つ、歩くなど)を失ってしまうかもしれません。

そのために、ある程度痛みを感じるように出来ています。

少し話はそれてしまいますが、

当院で、メインの痛みが取れると痛みが他の部位へ移動する現象が良くあります。

それは、上記の現象の延長で、

体は損傷部位に無意識に優先順位をつけて、一番悪いと判断したところだけが痛くなって、

他の部位は痛みを感じないようにコントロールしているのです。

一番悪いところが改善されると優先順位が下がり、

他の部位で一番優先順位が高いところが痛みます。

もちろん元々一番悪かったところは完全に治ったわけではないなので、

他の部位が改善されれば、優先順位が一番上位になり、

『再発した』と思うような感覚になることもあります。

 

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