起床時の腰痛のことを、俗に『寝腰』というようです。
腰痛持ちの多くがこの寝腰に悩んでいます。
さて、その原因ですが、巷では多くの原因が言われています。
そのなかで寝具を言う方が居られますが、
寝具は原因の可能性は低く、要因の可能性があります。
その証拠に、腰が健全な方が、ふわふわの布団に寝たからと言って、そうそう腰痛になりませんし、
寝腰の人が寝具を変えたからと言って、カンタンに寝腰がなくなるものでもありません。
もともと別の要因で腰に不具合がある人が、寝腰になるのです。
なので、腰痛の治療が寝腰の改善の近道なのです。
(ただ、寝具にて痛みの程度が変わることはあります)
さて、ではなぜ起床時に痛みがあり、そのうちに軽くなってしまうのか。
それは、寝ている間、人の筋肉は当然休んでいます。
筋肉が休むというとイメージ的フニャッとしている状態を想像するかもしれませんが、
あまりにも長時間動作がないため、柔軟性が無くなり強ばってしまいます。
なので、収縮状態と同様の状態になり、腰部などの障害部が痛みます。
(脊椎椎間が狭くなり、神経を圧迫するなど)
動き出すと痛みが取れてくるのは、
筋緊張ながほぐれるのと、血流が変わることによるものです。
※ただし、寝具があまりにもひどいものならば、腰痛に限らず色んな病気の原因になりますので、
少し固めの寝具を選ぶとよいでしょう。